<所長より一言>
所長より一言 平成26年 / 平成25年 / 平成24年 / 平成23年 / 平成22年
<この本良かったですよ>
○この本良かったですよ
新入社員を迎えた企業も多いと思います。この書はかの有名な思想家中村天風が講演でしゃべった内容を書き起こしたものです。以前一度紹介をさせていただきました。再度紹介するのは、彼が若き人たち向けに熱く優しく「人生成功の哲学」を語った内容だからです。新入社員さんのみならず若き社員さんに是非お勧めください。もちろん人生の先輩方にも読む価値のある内容です。蛇足ながら古本屋さんにもあると思います。
著者は曹洞宗の住職です。渡米しアメリカで禅の基礎を築いた方で、1971年に逝去しています。原書は英語版です。時々仏教に関する書を読みたくなります。心が落ち着くからです。読み続けると、人生の見方も良い方向に変わっていくような気がします。語られる言葉の一つ一つにふっと読むのを立ち止まらざるを得ないようになる場面もあります。日常で座禅を組んだりすることはないのですが、毎年行っている篠栗88カ所巡りでの般若心経は、心を新鮮にしてくれます。時折、このような書を読むのもいいものです。
著者は株式会社識学の社長です。自分がいないと会社は回らない、私の替えはいない、この考え方はその人にとっての勘違いかもれません。そういう人はリーダーにはなれません。自分がいなくても回るこの会社がうまく回ってほしい、その目的を果たすのが経営者です。そうするためには考え方の根底に「仕組み化」の施行を必要とします。一人の力ですべてやっているように見えるのは錯覚です。一人一人が実は歯車なのです。歯車がかみ合うことで大きな仕事ができていくのです。全員が機能的に動くという「組織を変える人」になっていくべきです。組織活性化の考え方を学ぶには恰好の所です。従来の一般的考え方が変わってくると思います。
事業の承継は、社長にとって一番の課題です。後継者に会社を引き継ぐことは、社長の信念や哲学を引き継ぐことになります。自分のことよりも会社を優先するのが一流社長であり、会社よりも自分を優先してしまうのが三流社長です。そして得てして会社をだめにするのは自分が正しいとしか思わない社長です。そのことで誰にも信頼されないのです。いつまでもオレがオレがでは企業は続きません。一流社長は、会社の成長のために力をつくしてくれた社員に感謝し、引き際を考えます。事業承継を立ち止まって考える為の良書です。
小山氏は船井総研の社長だった方です。もしかしたら以前紹介したかもしれません。今まさに人材不足の中、人材育成の重要性が問われています。この課題は今に始まったことではありません。この書も10年前に書かれたものです。改めて読み直したのですが、社長に求められるのは「社員が育つ環境をつくる事」だと解きます。「社員が育つか育たないかは9割以上、社長で決まる」のです。大切な社員を預かっているのです。だからこそ社長は「時代の流れをつかむ」必要があります。社員に「目標を持て」と言いつつ、社長自身は「目標や理念」を持っていますか?考え方と共に具体的な取り組み方も紹介してある良書です。
「中国古典に学ぶ世界最高のリーダー論」と副題がつけられています。「じょうがんせいよう」と読みます。著者は立命館アジヤ太平洋大学の学長です。中国唐の2代皇帝太宗・李世民の言行録です。6世紀に書かれ、北条政子や明治天皇などこの書で帝王学を学んだとされています。著者が分かりやすく意訳しながら解説を加えて紹介しています。経営者のみならず組織にかかわる人にとって、理想のリーダーとは何かを考えるヒント満載のまさに古典の必読書、読み応えある座右の書です。
私も70歳を超えて、なんとなく人生を考えるようになってきました。医者である鎌田氏は生き方に関する多くの書を著しておられますが、“70歳”“もっと楽しくなる”という文言に興味を引かれ読んでみました。「遊行」が人生を輝かせてくれる、と説いています。「遊行」とはあるがままに生きるということです。自分勝手にすると言うことではありません、何か目標を持って「死にものぐるい」で「ばかになって」生きたときに自然と物事が整い、風向きや人生が変わりだすのです。70歳からだこそやりたい内なる声を実現していきたいものです。生き方・考え方を見直すことが出来る内容です。
叱られたことなく過保護で育てられた「シュガー社員」に対してどう対応していくか悩む経営者も多いと思います。「パワハラ」という言葉と「ほめて育てる」という言葉が独り歩きして叱りにくいという風潮もあります。勘違いしてはいけません、ほめるだけでは人は成長しないのです。「注意しない」「叱らない」は本当にその人のことの成長を思っていない証でもあります。成長を願うからこそ「叱る」ことが必要なのです。どういう場面でどういうしかり方をすべきなのか、多く場面を経験し解決の実践をしてきた著者がわかりやすく述べています。部下を、社員を正しい方向に導き、あの時に叱ってくれてよかったと思われる経営者・上司でありたいものです。
著者はアメリカのリーダーシップ研究の第一人者であり、G・Eのジャック・ウェルチの支援にもあたってきました。企業にとって社長のリーダーシップで勝利できるかそうでないかが決まります。ではどこに重点を置くべきかですが、勝利する組織は教育する組織であると言っています。つまり、全員が教えあい、全員が学びあう組織です。そして、勝利する組織の核をなすのは良循環な教育である。人間同士の意見のやり取りから知識が生まれ皆がお互いに賢くなると説いています。企業は良質な人で成長していきます。そのような組織を作り上げるリーダーシップが必要なのです。
会話によって仕事や人間関係は変わってくるかもしれません。良い方向に進めることができるし、悪い方向に進めてしまうこともあります。年を重ねるごとに少ししゃべりすぎることもありがちです。その会話で人間関係を良くするために最も大切なことは「自分のこと」ではなく「相手のこと」を話すということだと著者は説きます。人間関係を劇的に良くする会話の技術を会得できるかもしれません。しゃべりすぎかなと思っている方、会話が苦手でどうしてつなぐか気にしている方、会話をもっと楽しくしたい方に役に立つ内容だと思います。
事業の承継が喫緊の課題である企業が増えてきました。大きな悩みの一つになっているかと思います。後継者がいるいない、従業員の有無、家族環境等々その事情は一律ではありません。従ってM&Aが正解というわけではなく、事業の円滑な廃業が正解のときもある訳です。私たちもそのお手伝いをしていますが、我々が、経営者の人生にかかわることでもあるのですから、ああしましょうこうしましょうと積極的に進路を決める事柄でもありません。そうこうするうちに時間だけが過ぎていくものです。事業承継を考えるうえで、やるべきことを整理するために必要なことがわかりやすく事例をもって説明してあります。まずは経営者の方がどういう道を選択すべきなのか、参考にしていただくには格好の内容かと思います。
著者はドラッカー戦略の一人者の一人です。ニッチ戦略とは成功しても目立たない、名より実を取る戦略です。大企業・中堅企業を相手にした生存競争に立ち向かうのではなく、自社が充分に食っていける中小零細企業ならではの分野で稼ぐのです。差別化戦略は競争です、ニッチ戦略は独自化です。独自化は競争しない世界です。言い換えれば大企業にとって魅力の無い市場規模であればいいのです。具体的にどのようにしてそれを見つけていくか、を体系的にわかり易く解説してあります。変化の時代にどう生き残っていくか、悩める経営者にとって何かヒントがもらえる内容だと思います。
社会学者である著者は多くの人生論を著しており、その言葉に耳を傾ける方も多くいます。「努力」+「がんばり」+「必死」だけでは人生はうまくいかない。それにプラスして「感謝」があればうまくいくと言います。ではがんばらずに「感謝」だけで人生はうまくいくのか、そのことを著者は20年間実践をしたそうです。結果はうまくいったのです。努力やがんばりだけで人生がスムーズに流れていくわけではないのです。人は一人では生きてはいけない事がわかっていれば「謙虚」になれます。「感謝の心」を「行動」として生活に取り込んでいくことが「幸せ」を呼び込むのです。すべての出来事を幸せに感じて良き仲間に囲まれ、「喜ばれる存在」になる、これが「幸せの本質」なのです。不平不満が薄れる本です。経営者にもおすすめです。
著者は株式会社識学の社長です。識学は最近耳にする言葉です。経営にとって、人をまとめ組織を良い方向に進めるためにはどうすればいいかは最大の課題と言っても過言ではありません。よく「頑張っている姿をほめる」ことがモチベーションを上げる方法だと説かれますが、識学の理論では「ほめてはいけない」と言います。「頑張っている姿」ではなく「求められている結果」を正しく評価することが大事だというわけです。なぜなら仕事による給与はすべてお客様の評価で得られるものだからです。よく使われる「協力」「連携」ということも「無責任」や「言い訳」の温床になりがちだそうです。そこに必ず「責任者」が必要ですし、「具体的達成目標」の明確化が必要なのです。組織活性化理論として考えさせられる内容で参考になります。
町の中の一枚の壊れた窓が修理されないままでいると、その町全体がいつの間にか無法地帯化し、犯罪が起こってくる、というのです。道にゴミが捨ててあるといつの間にかその場所にゴミが捨てられていくという光景は経験があると思います。会社に置き換えればこの壊れ窓は、汚れたトイレであったり、従業員の無愛想な態度であったりするわけです。その基本的なことができていないことで、事業全体の業績を押し下げる要因になっているのです。我が社にこの壊れ窓はないだろうか。気づいたら即、修理・対処しなければなりません。小さなことへのこだわりがビジネスの成功につながることを説いています。
若い人たちがスマホで会話する。その言葉は簡略化されとても日本語とは思えない、そんなテレビ番組があっていました。自己表現ができない、コミュニケーション能力の希薄な若者が増え、結果社会性を持たないゆがんだ若者を増やす原因になっているといわれます。本を読まない、活字を見ないので、論理的な思考が希薄になっている気がします。結果支離滅裂な文章しか書けません。著者は文章による自己表現の大切さを言っており、それを多くの人が読むことで新しいものの見方、新しい感じ方を知って、しっかりとした自分を保つことができるという。そのことで平和で楽しい豊かな世界を築く原動力になると説いています。
ランチェスター戦略については多くの経営者の方が学んだか、そこまでないにしても聞いたことがあると思います。この書は50年前に初版が出ており、私のは58刷目です。それほど読み継がれているのですから、いかに世の経営者に影響を及ぼしているかがわかると思います。経営戦略を科学的に進めるためのノウハウが満載です。書かれたのは50年前とはいえ今でも十分に通用します。私もずいぶんランチェスター戦略関連書を読ませていただきました。経営戦略は一つではありません。強者の戦略、弱者の戦略があるのです。自社はどちらに位置するのか、それをわかって取り組むことで効果は違ってきます。しかも、数字というデータを使い科学的にです。もしビジネスリーダーとして、ランチェスター戦略にふれたことがないとすれば、一度は読んでみる価値があります。
一度紹介した本かもしれませんが、コロナ後の経営戦略の参考にしていただければと思います。帯書きにこうあります。「優秀な経理を雇い、形ばかりでない税理士とともに、現実の数字を受け入れ正しい経営判断をする。この3つさえ守れば、会社はつぶれることはまずありませんし、つぶれかかっても会社は必ず立ち直ります。」と。経理部門などのバックヤードの手薄な会社は非常に危険な会社です、とは言っても人材の余裕もない会社もあるでしょう。その対策として経営者から新入社員まで、経営と経理の基本的知識を持っておくことが重要です。経営者の夢をまたは将来を頭の中に置くだけではなくそれを数字に落として見える化し、そしていち早く実績を把握し課題を見つけ、解決していく。地味な作業の繰り返しですが、これが企業をつぶさない手法なのです。お役立ち情報満載ですのでぜひお読みいただきたい内容です。
ご承知の通り、渋沢栄一は近代日本の発展のために力を尽くした人物です。関与した企業は500社ともいわれます。幼少期から「論語」を読んで育っており、その著「論語と算盤」は有名です。その渋沢の名言が集められています。述べられている生き方、企業の経営の要諦は、実践者の言葉であるからこそ重みがあるし、強く心に響きます。一つ紹介します。「事務職にはどのような性格の人が最も適任かと問われたら、私は常識が完全に発達した人と答えるだろう。」納得し、改めてかみしめました。
もっと能力が伸ばせないかな、もっと学んだ知識が身につかないかな、と思っているのですが、ある機会に、著者の講演をじかに聞いて、なるほどと納得したのでした。早速著書を購入しました。私もこの年になってこの本の内容を実践しています。確かに効果を感じています。要は基本を大切にするということです。学生のお子様がおられるのであれば是非お読みいただき実践されることをお勧めします。勉強からスポーツまできっと成長します。
巷に世界の情報が流れています。われわれ日本人は、その情報でもって世界はこうなんだろうと判断しています。テレビも「日本人のすごさ」みたいな番組がうけており、そうなんだと思ってしまいます。しかし実際は日本人は世界からどう評価されているのでしょうか。実は少子化で下り坂の国であり、予測できた課題を先送りしてきた国である、と先進国から厳しい目で見られているのです。世界のニュースも、ほんの一部だけで、実は何もわかっていないのだということをわかる内容です。
経営者は経営者である一方で指導者たる立場でもあります。経営の行き詰まりの時それをどう突破するかを考え、社員の成長をどうアシストするか、社員の人生をいかにして幸せな人生にできるかをも考え課題は尽きません。そういった場面で、特に松下幸之助の著は手に取ってみたくなります。この書は50年ほど前に書かれたものです。経営者に強さを求めています。私は42ページに書かれた「感謝する」の項目を何度も読みます。「指導者は何事に対しても深い感謝報恩の念を持たねばならない、これが極めて大事なことだ。」と説いています。102ある項目一つ一つをじっくり読めば、その時々の心境に刺さってきます。
著者は長年にわたり特に経営者の方々に人間成長のためのトレーニングを指導されています。ややもすれば経営上のみならず私的なことでも、何か問題が出てきたときに、ついつい自分以外にその原因を求めてしまおうとする自分がいることがあります。著者は「物事の始まり」は「自分が源泉」なのだと説きます。すべての結果は自分が作っているのです。そういう立場をとれば、生じた結果や出来事に対し、今一度冷静に向き合うことが出来るのではないでしょうか。課題を克服するパワーは自分の手元に存在するのです。ビジネスリーダーとしての生き方・考え方を見直すことが出来る内容です。
園芸をやっていると植物のことが気になり手にした本です。多少マニアックなのでタイトルに興味がある方に読んでいただけたらと思います。自然界は弱肉強食なのですが、実は植物たちも実に巧妙な戦略で生きているのです。考えてみれば動物は動くことで食料の狩りができるし、食料にならないように逃げることもできます。しかし植物は一定の場所でじっとして逃げも隠れもできません。そんな中ちゃんとその子孫を残し、なわばりを維持しているのです。その戦略は?戦術は?聞くだけで興味をそそるとは思いませんか?その生き方が気になる方はぜひ読んでみてください。人生に役立つかもしれません。
著者は自民党の改憲案に対し欠陥があるとして批判している学者です。その是非について論じるほどの見識は私には持ち合わせていませんが、ある意味一面的な論理とはいえ、鋭く論じられた内容です。憲法改正問題、政治と官僚の関係、表現の自由をどう考えるか、国防の問題から桜を見る会まで、このような多方面にわたる政治課題について理解を深めるにはとても分かりやすい内容です。わかっているようでわかっていない、そんな中で政治を論じたりしがちですが、一度考えを整理してみるのはどうでしょう。
事業を進める上では、社員に、部下に、お客様にいろいろな場面で意思や思いを伝えることは外せません。著者は伝えるだけでは意味がない、伝えたことが行動として表れて初めて伝わったことになると言います。もしかしたら伝えているつもりが、かえって動いてもらえない伝え方をしているのかもしれません。人を動かすための伝え方のコツを場面ごとにとても分かりやすくまとめられており、すぐに実践できます。仕事でも、私生活でも伝えるということは重要な要素です。一気に読める本です。
仕事のすすめ方についてどうすればスムーズに流れるのかを悩む人は多いと思います。これは社員としても、経営者としても同様です。その悩みを解決してくれる方策が語られています。仕事は課題を見つけそれを分析し解決の手順を見つける、というロジカルな流れで進めることが大切です。よくある50の厳選された課題を取り上げて、その解決方法を示されており、ヒントが見つかるはずです。手元に置いて活用してはいかがでしょうか。一例「新規事業の定石は何ですか?」
今回は、書籍ではなく、ソフトバンクの孫正義氏の講演を紹介します。その中でも伝説的に反響のあった感動の講演です。世界的な企業に作り上げた多くの人物がいます。その中の一人孫正義氏です。その原動力はどこにあるのだろうと気になっていました。紹介する講演は既に聞いた方もおられるかもしれません。一つは「孫正義の生い立ち」を語った講演です。ここでその内容を語るより実際にお聞きいただいた方が良いと思います。もう一つは「志を語る」大学新卒者に向けて語った講演です。若い方は特にですが、ぜひ聞いてみてください。何か心揺さぶられ,得ることがあると思います。ユーチューブにアクセスしてみてください。
イーロン・マスクは、宇宙開発企業スペースXの創設者、電気自動車企業テスラの共同創設者等で話題の人物です。2019年にフォーブスが発表した「アメリカで最も革新的なリーダー」ランキングで第1位の評価を受けたりしています。数年前に購入した2015年発刊の本ですが、最近話題の人物なので再度読み直してみました。火星移住など奇想天外な壮大な夢を語る彼は、不可能をことごとく実現していっているのです。「ゲイツとジョブズを掛け合わせてバージョンアップした人物」とも評されるこの人物が、どのように育ってきたのか、何を考えているのか、気になりませんか?何かあなたの人生にヒントを与えるかもしれません。
「ここは2025年12月12日アフターコロナの日常生活」の書き出しで始まる。わずか5年後の話ですが、私の狭い知識で想像する世界をはるかに超えた驚きの世界です。本当にそうなるのか!?読み進むうちにそれが現実に起こるであろうことが納得できます。いわゆるGAFAという世界最先端の企業に続く7つの企業のテクノロジーが未来をいやがうえにも作り上げていくのです。現在と様変わりする未来予測は企業存続のために不可欠です。どうすれば生き残っていけるのかを含めて、経営者のみならず若い人にはつかんでおきたい情報が、具体的に示されています。これは、読んだ方がいいでしょう。
企業経営にとっても、私生活においても将来を見据えるということは大切な視点です。特に企業経営にとっては事業計画の根底に、日本経済の未来予測は不可欠です。日本経済予測の基礎には人口ピラミッドがあり、団塊世代の動きを見ることで経済は大方把握することができました。近未来には2030年問題つまり団塊世代の80歳突入問題。アマゾンに代表されるインターネット通販の拡大。地球温暖化と災害の巨大化。自動車のEV化と完全自動運転化。これら諸々のことが我が社にどういう課題を産むことになるのかその相関関係を考えてみる必要があります。著者は政治家による官僚のコントロール化が進んでいることによる社会の崩壊を危惧しています。事業戦略とリスクに対応するための必読の書だと思います。
抽象画家の篠田桃紅さんは今年の3月に107歳で亡くなりました。女史が103歳の時に著した本です。ここまで生きた人に人生とはどのように映るのだろう、何がわかったのだろうと興味がわき手に取った書です。古希も過ぎれば生き方のヒントを求めるのは私だけではないと思います。やっておきたいと思うことはどんどんやる。規則正しい毎日から自分を解放する。実に自然体の生き方は、元気で長生きの秘訣かもしれません。篠田女史は他にも多くの書を著してあります。長い間頑張ってきてかつ古希も過ぎて、少しばかり一息ついてみたい経営者の皆さんにおすすめの本です。
寿命が長くなり、余生の概念は大きく変わっています。著者は精神科のお医者さんです。高年世代からの生き方を考えることも必要かなと思い手に取ってみました。仕事を引退したとたんに心身のバランスを崩したという方もちらほら聞きます。そうならないために、そろそろ一線を引退しようかと考えの方におすすめです。その後の生き方に意欲が沸いてくる本音で語られるヒントが満載です。老病死は人生につきもの、明日は明日の風が吹く、あるがままに生きてみよう、と生活感が変わってくるかもしれません。
著者は長崎生まれのお医者さんです。「感謝しましょう、利他の心で接しましょう」とよく言いますが、著者はその心が人生を幸せにするということを医学的根拠で話しています。感謝と利他の心で接していけば、快楽ホルモンが作用し心身ともに若返り、幸せの好循環がおきるのです。仏教にも「自利利他」という言葉があります。「他人にいいことをすれば自分に返ってきます」といった解説もありますが、そうではなく利他そのものが自利なのです。利他そのものを自分の喜びとするのであって、見返りを求めるものではありません。人間は「助け合い」を基本に成り立っているのです。
中村天風には多くの実業家、政治家などが薫陶を受けており、著者もその一人です。多くの講演記録の書が発行されていますので、一度は彼に関する書を読んでみたほうがいいと思います。書棚に並ぶ彼関連の書10数冊の中からこの書を再度手に取って読んでみました。行動の基準は、目先の欲から離れることが大事だ。いかに楽しく、感謝の気持ちを表現するかが大切である。人の値打ち地位でもなければ名誉でもない、結果的には信念という2文字である。多くの言葉がありますが、一つ一つが心を強くする糧になります。
企業経営には渋沢栄一の言う「論語と算盤」が必要だと説いています。論語会社とは“人の育成や人の成長にコミットしている会社のこと"です。一方の算盤会社とは“徹底的な数字管理にコミットしている会社のこと"です。このバランスを取りながら進む会社が伸びていく。中小企業には、人だけ見て、伸びてきた会社も多いと思います。ただ、今の時代に数字を見ずして未来にはつなげません。両方のメリットを兼ね備えた会社をつくることが、未来につながるのです。経営幹部に一読の価値ありです。
いつか読もうと思い、読めていなかった古典的名著です。お盆休みに読んでみました。お盆といえば終戦の日です。戦争といえば原子爆弾と共に、ナチスのアウシュビッツ収容所のことは歴史に深く刻まれています。そこに収容されていた精神科医がその体験を書いています。人間というものが極限の中でどう変化するのか、してしまうのか考えさせられます。心底考えさせられます。この出来事はおぞましくできれば知りたくもないことなのですが、戦争はこういう人間の状態を作るのです。実に悲しいことです。
テレビ番組などで、鋭い論評をする経済評論家である三橋氏の書です。コロナ危機の前2018年に書かれた本です。政府はプライマリーバランス黒字化を目標とする限りデフレを止めることはできない。財務省主導の財政破綻説の吹聴と誤った政策が日本を衰退の道に導いていると言い切っています。あながちそれは言いすぎなのではとも思えません。今のコロナ禍に対する対応を見ているとより彼の主張が鮮明になってきます。読みやすくわかりやすい内容ですので、お盆休みにでも読んでみてはどうでしょう。
シリーズの本です。ⅠとⅡはまだ読んでないのですがⅢから読みました。経営はうまくいくとは限りません。うまくいかなかったときどこかにその原因があったはずです。失敗を体験した中小企業の社長が、その反省と、そこをどう乗り越えたか自ら語っています。様々な経験と経営のスタイルがありますが、そこに通っている一本の筋は何なのか?この本を読めば経営者として大切なことが見えてくるのではないでしょうか。
多くの危機を乗り越えてきた丹羽氏。よく言われるように彼も“社長の器以上に会社は大きくならない”と述べています。ややもすれば横並び意識の中で、新しい事業への投資ができない、野心的、情熱的な動きができない経営者になってしまっていないか。リーダーは、私欲にとらわれず、情熱と志をもって正面から挑戦すべきだ。そして実行することだ。耳の痛い話ですが、勇気づけられ、今一つ頑張ってみようと元気づけられる書です。
著者は国立がんセンター中央病院のお医者さんです。死を目の前に迎えた人々と接して感じた思いを医者としての目を超えて語ってあります。自分の人生がいつ終わりを迎えるのかは誰にもわかりません。そして、人生は誰にでも1回切り与えられるものです。その人生をどう生きていったらいいのでしょう。死を意識することで、生き方を見つめなおすことの大切さを教えられます。休日に読んでみてはいかがでしょう。これからの生き方のヒントが見えてくるかもしれません。
渋沢栄一といえば、日本の資本主義経済の立役者といわれ、多くの企業を起こしています。
著『論語とそろばん』が有名です。渋沢栄一がどう生きてきたのかを知り、その経営哲学を学ぶには恰好の書です。複式簿記の普及が日本の企業発展の大きな要因であったと言われますが、渋沢が日本に普及定着させたとの内容に興味を持ちました。渋沢は銀行の人々に簿記の講習を行っていたのです。会計知識がいかに経営に必要かがわかります。論語と渋沢の話など、示唆に富む内容で、特に経営者・経営幹部におすすめです。
20年前に発刊された上下2巻の分厚い本で、著者はカルフォルニア大学の医学部教授です。コロナウイルスの脅威がある中で、この本を思い出し、本棚の奥にあったのを引き出し読み直しました。地球上の各大陸で人類は多様な社会を作り上げてきました。高度な工業社会もあれば、数千年にわたり狩猟採取生活を続ける人もいる。この差を生み出したものは何なのか、病原菌もその一つの要因であることを研究者の立場で解き明かしています。家畜がくれた死の贈り物それが病原菌。少し恐ろしい内容ですが、読みごたえがあります。
最近の社会はどことなくずるずる衰退している気がします。そして、貧富の差・上級と下級の国民の差が出来上がってきているようにも思われます。いま私たちはどのような社会に生きており、そこで何が起きているのかを知ることができます。果たして本当なのかと思ってしますが、ショッキングでもあり説得力のある内容です。これからどのような社会がやってくるのかを予測できれば、どう生き延び、幸せな人生を手に入れることができるのかのヒントを得ることができるでしょう。
私もそろそろ古希を迎えようとしています。できるだけ長く「健康寿命」でいたいと思っています。脳を二つの視点で論じてあります。一つは「体の臓器」であるという視点。もう一つは「精神が宿る装置」としての視点です。その二つがバランスよく保たれたときに「若さ」を保てるのです。そのバランスを生活の習慣で身に着けていくのです。そうすることで仕事も遊びも十分に楽しめる生活を送れるのです。できることばかりしていないで、今まで経験のない新しいことに取り組むことが脳を老けさせないコツだそうです。
地域経済を支える中小企業の廃業が毎年5万件という現実があります。様々な要因はありますが、このままでは都市集中が進み、地方の住処がなくなってしまいます。人を中心に置いた視点から見れば、地方に地域循環型共生経済圏を創ることが必須です。この書は九州北部3県の地方都市で地域を豊かにする取り組みをしている注目の企業を紹介しています。地元の信用金庫もよきパートナーとして支援をしています。平成29年に伊万里の地で「どら焼き」で起業し、あっという間に地域でそして全国で評判を得ている「小嶋や」が紹介されています。
著者は世界的な投資家です。だからこそ日本を世界的な視点から見る目は確かでしょう。しかしどう投資していけばいいかということを著したものではありません。日本の持つ根本的な課題を正確な分析とともに指摘し、その抜本的な解決策を示しています。日本の最大の問題は人口統計学的な課題です。100年後には人口は半減し6000万人と予想されます。あっという間に50年後は来ます。中小零細企業といえどもわが事業が将来どうなるかを見据えることは極めて重要です。多くのヒントを得ることができる内容です。
私たち会計に携わる者以外には多少マニアックな本かもしれません。しかし歴史を会計という側面からとらえており非常に内容の深い書籍です。日本はなぜ世界の列強に追いつくことができたのか、これは複式簿記の教育があったからなのです。会計が企業経営のみならず、より広く社会や文化を変え、進歩をもたらす手段となったことを多くの経済学者や哲学者が見抜いていたのです。フランス革命も時の財務長官が国家財政を丸裸にして開示したことに端を発したのです。「正確で信頼できる複式簿記」がいかに大切かを歴史的事実でもって示してくれています。
最近テレビ番組で鋭い論評をする社会学者の古市氏の書です。最近の価値観やモノの見方が変わってきていて、私、団塊世代には理解しがたいことが多くあります。しかし「わからん」とばかり言ってもおれません。正論と思っていることは正しいのかどうか、どうも違うのではと疑問を持つことも大切でしょう。誰の味方でもない著者が独自の視点で語ります。来世を信じれば楽になる。人は油断すると退屈する。安倍昭惠さんは面白い。どの表題も気になりませんか。ビジネスのヒントも探せそうです。
帯符にこう書いてあります。「経営に勝利の法則などというものは存在しないが、失敗はある程度パターン化できる。だが、多くの企業がこの分かり切ったパターンにはまって自滅している。」変化のスピードの速い時代です。失敗を恐れ挑戦しないこともリスクですが、失敗のリスクを把握しないことの方がより大きなリスクです。実は失敗しないための重要なことは驚くほど共通し、しかも当たり前のことなのです。多くの事例で具体的に失敗する経営から成功する経営への道を説いています。
久々に読み応えのある内容でした。様々な法律が私たちの知らない間に作られており、その内容が知らされていないことに驚きです。著者の冷静な分析に基づく内容は決してセンセーショナルさを狙っているとは思えません。人間の生にかかわる食物の項目は特に関心を持って読みました。遺伝子組み換え植物の目的は何か?それと関係あるのが除草剤とは驚きです。日本がアメリカ資本に食の面からコントロールされてしまっているというのです、これは由々しきことです。そのほか国民がよく知らぬ間に成立している法律で、日本のあらゆるものが海外へ売られており、危機感をもって国民もよく監視する必要があります。ぜひ読んでみてください。
多くの経営者がタイトルを見て、できればそうしたいと思っておられることでしょう。私もその一人で、その悩み事に対峙してきました。働き方改革、人手不足、という中に経営者は残業改革に取り組んでいかなければなりません。根底にある考え方は社員さんの犠牲の上での経営は成り立たないということです。人を大切にする会社が生き残っていくということです。小山社長という実践した経営者がブラック企業からホワイト企業にどうやって改革したかを具体的に書いています。以前にも紹介した本ですが、時代の要請から再度取り上げてみました。できるところから実践していかれればよいと思います。
人生がうまく回っている人、そうではない人がいます。そうなる違いはなぜだろうと考えたとき、大切なことのヒントを与えてくれます。でも、特殊なことではありません。至極当たり前のことなのです。人生経験を積んでも、時に挫折感を味あうことも多々あります。そのときに冷静に自分を見つめなおしてみると、「あたり前のこと」に気づくのです。感謝の心、謙虚な心を持って取り組んでいるだろうか?と。経営者の方にも、若き従業員の皆様にも読んでいただけたらと思います。著者自身の挫折体験からの語りであるからこそ、とても素直に読める良書です。
働き方改革が話題となり、人手不足も深刻な課題となり、経営者は頭の痛いところだと思います。そんな中で仕事はこなしていかなければなりません。この本で言う“あそび”はいわゆる“遊び”ではなく、成果を生むための“あそび”です。多忙多忙で追われていることが成果につながる時代ではありません。“あそび”はいわば”余裕“です。”あそび“を生み出すには時間が必要です。8時間分の仕事をどうすれば7時間でできるか。その他働き方を見直すヒントを示してくれます。働き方を見直すのにとても参考になります。
会計を知ることは今の経営に欠かせない要素であることは、事あるごとに皆様にお話ししていることです。会計思考力が経営者に欠かせません。会計を使ってつまり数字から課題をあぶりだし、会社を変えていく、その思考力を持っているかいないかでビジネスの優劣の差がつく時代がとっくの昔に来ています。いまだにその認識がない経営はいち早く脱却しなければなりません。したがって月次決算は当たり前であり、計画対比の管理が求められます。多くの関連書籍が出ていますが、お勧めできる内容です。
この本は以前にも取り上げたと思います。今は亡き著名なコンサルタントである船井幸雄氏が書いた書籍は数多くありますが、私はこれが最高だと思います。ことあるごとに読み直しています。どの時代にも変化が有り、それに企業は対応していかなければなりません。その事業体の組織を動かすのは上に立つ者です。上に立つ者によって組織は決まっていくのです。よって、上に立つ者はいかにあるべきかを説いています。この本は経営のトップはもとより、幹部の方には是非とも読んでほしい名著です。
我々世代は日本史の授業で戦中戦後史は殆ど学ぶことはありませんでした。太平洋戦争を起こした時の首相東条英機、5.15事件で殺された犬養毅、そして私が最も興味を持ったのがベストセラーになった『置かれた場所で咲きなさい』の著者シスター渡辺和子女史の父の話です。父は2.26事件で青年将校に殺された渡辺錠太郞です。他にソ連のスパイであったと言われる瀬島龍三の話等、これらの人物の謎を、よく調査された事実に基づいて書かれており、実に興味深く読めます。
経営にとって、なかなか難しいことではありますが、将来を見通すことはとても重要です。
そのためには企業経営同様に、評論ということではなくデータを客観的にみるということが必要だと思います。本書は2020年の東京オリンピック以降の日本経済や国民生活がどうなっているのかを冷静に分析したものです。将来の経済環境の大きな流れをつかむには、とてもよくまとめられています。自社の今の事業が将来どういう位置づけにあるのかを知り、今後の経営のヒントにしてほしいと思います。
働き方の改革が求められる中、経営者としては人手不足と時間外労働の問題が最も頭を悩ませる事項ではないでしょうか。従業員さんの仕事効率が異なる中で、時間外手当で仕事内容と反比例する給与の逆転が生じたりすることもあり、その不公平をどう解決すればいいのかと悩むわけです。労働基準局の指摘はそんなことはお構いなしになされますので、そこにも問題を生じてしまいます。この本でそのような問題を解決する仕組み作りのヒントがあるかもしれません。
佐藤一斎の「言志四緑」はあまりにも有名で、「少にして学べば、則ち壮にして為すこと有り。壮にして学べば、則ち老にして衰えず。老にして学べば、則ち死して朽ちず。」の言葉はお聞きになったかたも多いでしょう。志ある人は、みずからを切り開き、よき師、良き友に恵まれ、そして学び、励まされ、一度しかない人生を有意義に創造していく。人生は志次第で変わる。
年の終わりにあたり自分を見つめ直す意味で、一読の価値ある内容です。
久々に昔よく読んだ今は亡き偉大なる経営コンサルタント船井幸雄氏の本を読んでみました。一度読んだ本で、改めて読み直してみましたが、船井氏の本はいつ読んでも新鮮です。経営者向け、経営者になろうという人向けに書かれています。数万件の自身が当たってこられたコンサルタントの経験を基に、失敗しないための経営者としての考え方と手法を伝授してくれています。経営者として物事を考えるときに大いに参考になる経営哲学の書といえます。
人生は人との関わりで生きていますので、その関係をよく保つことが幸せに生きる一つの方法です。
人間関係には職場のみならず、友人、親子、夫婦等々ありますが、これらの関係を劇的に改善し、よりよき人間関係を築くための考え方と知恵が満載されています。
「選択理論」という心理学によってひもとかれていますが、一読の価値ある良書だと思います。子育て世代にもおすすめです。
経営にとって、先を見通す力は不可欠です。10年後、20年後どういう方向に進めばいいのかが、会社の運命を決めると言っても大げさではありません。少子化・高齢化という人口問題は我々地方都市にどのような影響を及ぼすのか? 大学倒産、介護離職増大、輸血用血液不足、空き家激増、火葬場不足等々、人口減少という「静かなる有事」がどう進むかをリアルに示しています。
学校から外れても、勉強は欠かせませません。著者は弁護士で、仕事柄本業の法律に関する著でお世話になっています。わかりやすい解説には定評があり、わかりやすく教える著者の力量には感心させられ学ぶことが多いです。その著者が学ぶコツを教授してくれます。経営者も勉強は欠かせません、しかし勉強はついつい集中力・継続力に欠けてしまう、本を読むけれども結果が伴わない、こんなお悩みをお持ちの経営者・社員の方々に、又中学生や高校生、大学生のお子様にも是非お勧めです。
書籍版もありますが、あえてコミック判を紹介します。コミックいわゆる漫画は私は読まないのですが、読んでみると意外に面白いことを発見しました。絵でも訴えるのでまるで映画を見ているようなドラマチックな展開を楽しめます。物語は日本人青年がアメリカに渡り大富豪ゲラー氏との出会いで人生を学ぶというものです。この出会いが青年の運命を一変させることになります。キーワードは”幸せな金持ち”です。とは言っても金儲けの本ではありません。コミックとはいえなかなか味のある内容で、とても読みやすいと思います。1巻2巻があります。
最近は若い人は活字を楽しむことが少なくなっている様に思います。そのせいか文章を書く力、語彙の少なさを感じます。学びをしないと、自身で努力をしないと”格差社会”の波に飲み込まれる事は明白だと著者は説きます。学びの手段は最も優れているのは読書でしょう。読書で得た「知識」と「教養」は生きていく上での最強の武器となります。成功者は皆読書家です。若い人は特に是非書籍を習慣として欲しいと思います。その足がかりをこの本が教えてくれます。
著者は脳科学者です。科学者ですから色んなデータや学術論文から科学的に脳の仕組みについてわかりやすく解説しています。時々人の生きる意味ってなんだろうと考えることはありませんか?人生、できれば楽しく生きたいものですが、残念ながら喜び悲しみがあります。でもそれはみんな脳が反応しているだけなんですよね。この本のテーマは脳科学の視点から「よりよく生きるとは何か」を考えるというものです。「楽しくごきげんに生きる」という目的を達成するための科学的なヒント満載です。
私たちは日本の世界の政治経済情勢をマスコミ報道に大きく頼っています。著者はこのメデイアが流す「嘘八百」の言説を解き明かそうとしています。確かに、私もマスコミ報道の全てが真実だとは思ってもいませんでしたが、その思いを強くした体験があります。ブラジルから一時帰国した地元マスコミ関係の先輩が、リオ・オリンピックの開催前の日本のマスコミ報道のでたらめさを嘆いていたのです。反権力は経済政策にしろ、安全保障にしろ何かに反対であるという主張ばかりが先に来てしまいがちですが、もっとデータを正しく読みロジカルに考え、そして真実を捉まえる必要があると説いています。世の動きをより理解する為に参考になります。
職業柄、経営者の方に経営に活かす数字の見方とか、経営には数字を読めることの大切さをどうやったら理解してもらえるかをいつも課題にしています。題名に引かれて手に取りましたが実にわかりやすく解説してあります。著者は事業再生に関わって来られましたが、その中で経営がうまくいかない原因の共通点として会計の苦手な経営者が多いことに気づいたそうです。同感です。会計は経営のためにあります。会計をわかり経営の基本を理解する為に是非お読みいただきたい本です。会計が苦手な経営者の方、会計をないがしろにしている?経営者の方におすすめです。
先日、元松下政経塾塾頭の上甲晃氏の講演を聴く機会がありました。松下幸之助から直に薫陶を受けた上甲氏の話は一つ一つが身にしみる言葉でした。早速以前読んだこの本を書棚から取り出し読み直しました。著者も松下幸之助の元で働いてきた方です。日本の経営者で松下幸之助ほど知られ
た人物はいないでしょう。なぜここまで慕われるのか、なぜ多くの経営者が松下幸之助に学ぶのか、やはり学ぶことがあるからです。経営者でなくとも、ものの見方、ものの考え方を今一度整理するにはもってこいの書です。ほかにも松下幸之助の書はたくさんあります。どの本を読んでもいいでしょう。こういう世の中だからこそ是非松下幸之助の考え方にふれてみてください。
私の手元にある『葉隠』は昭和39年3月初版56年33刷です。『葉隠』といえば佐賀藩に伝わる武士道の秘本として有名で「武士道といふは死ぬことと見付けたり」の1節は知る人も多いでしょう。人生の修養書と言うより、集団共通の目的を遂げるための個人のあり方、心構え、生活技術的な処世術が記されています。説かれていることは、現代にも充分に通ずることも多く、例えば、酒席の心得として「自分の酒量を心得ておき、それ以上飲まぬようにしたいものである。酒の席は公の場なので、よくよく気をつけて失態のないように」と書かれています。最後の方に鍋島藩主の後裔の鍋島直紹氏の随筆が付されていますが、その内容も興味深いです。
興味をわかせる内容でした。社会のいろいろな不公平やきれい事が目に見えないところでなるべくしてなっているとしたら、そのことが科学的に解明されつつあるのです。美人とブスの「美貌格差」、「遺伝子と環境」このような問題に対する研究成果が語られています。まずもってこのような研究がまじめになされていることに驚きます。前書きにこう書いてあります。「最初に断っておくが、これは不愉快な本だ。だから、気分よく一日を終わりたい人は読むのをやめた方がいい。」
著者は松下幸之助の下で23年間直接指導を受けた人物であることを知る人も多いでしょう。実践家であるが故に書の内容には重みを感じます。特に多くの経営者が悩む人材育成については1/3の紙面を割いて述べています。上司として心得るべきこと、また部下として心得るべきこと、組織のあり方について、一度は見聞きしたことが述べてあるのかもしれませんが、なかなか実践できていないことに気づかされます。「上司は(経営者は)自らのレベルを高めなければならない。それによってレベルの高い部下が育ってくる。」し、「組織は一人一人が自分をわきまえて協力・協調しなければ成り立たない。」のです。働くものとして、一度行動を整理してみるのもいいでしょう。
著者は会社の再建を多く手がけている弁護士です。NHKの「仕事の流儀」にも登場しています。以前一度講演を聴いたことがあります。10年ほど前に出版された本で、やや専門的な内容ですが、「経営者に伝えたい、私からのメッセージである」との著者は言っています。一貫して会社をつぶさずに「治療」することを優先させるべきであるという考えは、私も共感します。第1章「会社が苦境に陥り、苦しみ悩んでいる経営者とそのご家族及び金融機関の方々に伝えたいこと」。多くの具体的事例は実話だけに身にしみます。財務、経営、法律、哲学等総合的に学べる内容です。
プレジデント社
皆さんご承知の通り安岡正篤と中村天風と言えば日本の政治のリーダーや経営のトップリーダーに多くの影響を与えた人物として有名です。私もこの二人の書はよく読ませていただき、生き方に多くの示唆を得ました。書棚にたぶんまだ読んでない(読んだ本はどこかに付箋があったり、鉛筆書きがあったりするのでわかります)この本を見つけ、しばらく遠ざかっていた二人の思想に触れました。「人は志・人間性が上のものを使うことができない」のであり、経営者たるものは自己啓発が欠かせないのです。たまにはこういう人間学の書も読んでみてはいかがでしょう。すばらしい二人の思想を少しでも吸収することは決して損にはなりません。
角井亮一著 財界研究所刊
佐賀県の有効求人倍率が1を割り込み、つまり人余りなのですが、現場では人材の不足は切実です。
従って人を育てるという課題は経営者にとって最重要課題です。この書では、セブン&アイ・ホールデングス、ヤマトホールデングス等々成長している企業がいかに人を育てていったかを、経営者に直接面談して得た情報を紹介しています。おしなべて共通することは「経営理念の浸透」です。
そして「社長直々のミーテングによる社員教育」です。教育することにお金と時間を惜しむようであっては人財は育ちません。アメリカで靴を2000億円売っているザッポスという会社の例が印象的でした。採用してもその企業文化、風土に適応できない人は、いて欲しくないので30万円払って辞めてもらうのだそうです。アマゾンも同様の制度を始めているのだそうです。
PF.ドラッカー著 ダイヤモンド社
ドラッカーの書は経営者の方は一度は手にした本だと思います。帯の紹介文を紹介します。「何事にも満足することなく、全てを見直ししていかなければらない。だが最も見直しが求められるのは成功しているときである。下向きに転じてからでは遅い。明日の社会をつくっていくのは、あなたの組織である。そこでは全員がリーダーである。ミッションとリーダーシップは、読むもの、聞くものではない。行うものである。「5つの質問」は、知識と意図を行動に変える。しかも、来年ではなく、明日の朝にはもう変えている。」是非読んで5つの質問に応えてみて下さい。
PHP 新書
著者竹田氏のことはTV番組でも多く顔を出していますので、皆様も天皇家の一族であることはご存じでしょう。平成18年英国のBBC放送が33ヶ国で世論調査を行った結果、「世界によい影響を与えている国」のトップが日本であることを読んでびっくりしました。最近になって日本という国が見直されているのかなと思っていたら、ずいぶん前からなのです。なのに私達は必ずしも日本の国のことをよく知っているとは言えないようです。日本国の根底には天皇制があります。建国から2000年以上、一つの王朝を保ってきた国はどこにもないのです。ここに日本国たる何かの意味があるようです。是非日本を見直す意味で読んでみてはどうでしょうか。
SBCreative刊
ロジカル(論理的)シンキングとは「クリテイカルに考え(深い洞察による自分の考えを持ち)、ロジカルに展開する(わかりやすく伝える)」事だそうです。新入社員さんだけに限らず、人にもの事をわかり安く伝える事はとても大切です。そうすることでコミュニケーションがうまくいく事につながり、いい人間関係を作ることが出来るのです。「それいいね」とか「これ面白いんじゃない」とかいったひらめきを導き出す為に、ちょっと堅いけどしっかり学べる良書です。
○所長より一言
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新型コロナウイルスの影響を受けた事業者への政府支援策等が打ち出されています。
今後、企業経営に対する影響が、ますます広がってくるものと思われます。
まずは今後想定されるわが社の影響を想定し、資金繰りの状況を把握し、資金ショートが予想されるようであれば、早めに対策をとる必要があります。まず取引の金融機関に相談しましょう。当事務所へもご相談ください。
新型コロナウイルスによる中小企業・小規模企業への影響を緩和するため、関係省庁等からセーフティネット保証・貸付等の施策が発表されています。
以下のホームページに新たな対応が日々更新されますので、詳細は内容をご確認いただき、ご活用ください。
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暑中お見舞い申し上げます。
まだまだ暑い日が続きます。皆様どうぞお体ご自愛下さいませ。