<所長より一言>
<この本良かったですよ>
○この本良かったですよ
仕事と人間関係をよくするための技術を説いてあります。売れているだけあって実にわかりやすく、このような内容の本はあまり見かけません。何気ない普通の会話を、このように変えていけばより人間関係はうまくいくのだと言うことがわかります。ついつい自分のことだけを話しがちになってしまうのですが、改善してみれば著者が言うように人生大きく好転しそうです。
先日お会いした上場会社勤務の若きビジネスマンに、「中村天風って知っていますか?」と聞いたら全く知らないとのこと。中村天風はもう過去の人になってしまったのかと残念に思いました。経営者であれば、おそらく耳にしたことのある人物であり、多くの方がその関連書をお読みいただいていると思います。著名な政治家や経営者が中村天風の教えに学び影響を受けています。あの大谷翔平も中村天風に影響を受けたと聞いて驚きました。思想家であり、実業家であり、そして大日本帝国陸軍諜報員でもあった彼の人生経験からの語りは感動せずにはおれません。その心は「人生は一度きり」ということが根底にあります。多くの書がありますので、是非お読みいただきたい中村天風です。
経営の神様といわれる松下幸之助に関する逸話は、今でも経営者のみならず人々に生きる知恵を与えてくれます。この本は松下幸之助のエピソードの数々を生前に接してきた人々の話や、幸之助本人の著述をもとに編纂したものです。「人を見る目」「仕事を見る目」「経営の姿勢勢」「繁栄への発想」「共存共栄への願い」「情を添える」「人生断章」という7つの項目にわたって書かれています。どの章からでも読めます。より良き仕事をするうえで、又より良き人生を過ごす為の学びの機会を与えてくれます。
話が伝わりにくい時代になったと感じている経営者も多いと思います。多様性の中で様々な価値観を持った人がいる中で理解し合うことの難しさも感じることでしょう。相手の立場で考えることが苦手という人が増えているといわれます。場を読めない人もいます。そのような中、特に社内では良きコミュニケーションを取り関係性を良くしていきたい、お客様との信頼関係を築きたい、仲間と一緒に課題を解決できる組織でありたいと願うでしょう。認知科学当分野の研究者である著者がコミュニケーションの本質と解決策を科学的に解き明かしてくれます。
三橋貴明といえばどちらかといえば(私の感想にすぎませんが)、異端の経済学者かもしれません。財務省はあるいは政府は国債の増大化1000兆円越えを問題にして国民一人当たり借金1000万円超で、日本の財政は破綻しかねない、なので増税して支えなければ・・・と危機感をあおります。財政破綻が叫ばれ始めたのは25年ほど前です。そのころ国債は約500兆円で、このままいけば超インフレが進むと言われました。これについて、問題はないという学者も多いのです。いま日本は破綻していますか?インフレですか?国の借金は誰から借りているのでしょう?国民です。国民は貸しているのですから債務者ではなく債権者なのです。簿記の理論から言えばなるほどそうです。いろいろな意見を聞いてみることは必要です。
そろそろ第一線から退き後継者に任せていこうとされる経営者も多いでしょう。私もその一人です。考え方は人さまざまですが、70歳は一つの節目ではないかと思います。すでに私はそこをとっくに超えていますが・・・。著者は出筆時91歳です。振り返って70歳の方々に伝えたいことを書いています。「見た目」を整える、いくつになっても若々しくいましょう。「体」を整える、健康を保ち、10歳年下の体力を維持しましょう。「心」を整える、何事もプラス思考で乗り越えましょう。「人間関係」を整える、少しずつ付き合う相方を変えていきましょう。「働き方」を整える、今だからできることをやっていきましょう。「お金」を整える、残すお金についても、考えておきましょう。欲を出さず「足るを知る」ことで老年の人生は楽しさに変ります。
著者は元NHKのアナウンサーです。「夢と幸せを実現させる科学的・実証的人生学」という副題がついています。イチローも大谷翔平も小さい頃の夢を実現させています。このような話は多く存在します。そこで、夢を持ちなさい、夢は実現するとよく言われます。しかし夢を持ったからと言ってそれが実現するというのは空論ではと思ってしまいます。しかし、ここに書いてある方程式を実行すれば実現可能性大です。その方程式を実行したのが夢を実現した人なのです。それを科学的に解明しています。なるほどなと納得します。夢に一歩でも近づくように実践してみませんか。若き社員さんに是非お勧めください。もちろん人生の先輩方にも今からでも読む価値のある内容です。
先月号では中村天風の語りをまとめた書を紹介しました。天風関係の書には私も多くを学ばせていただきましたが、その一つです。著者は天風の哲学を学ぶ「天風会」で学んでいますが、そこで得た教訓を自己の実践とともにまとめたものです。天風哲学は積極の心の実践哲学であり、具体的にどうすれば人生の成功者になれるかをわかりやすく解説しています。先月紹介の『君に成功を祈る』とともに読めばより理解も深まり、考え方を見直す機会になるかと思います。ぜひ若い方に読んで欲しい内容です。ちなみに、 松下幸之助も天風に学んでいます。
新入社員を迎えた企業も多いと思います。この書はかの有名な思想家中村天風が講演でしゃべった内容を書き起こしたものです。以前一度紹介をさせていただきました。再度紹介するのは、彼が若き人たち向けに熱く優しく「人生成功の哲学」を語った内容だからです。新入社員さんのみならず若き社員さんに是非お勧めください。もちろん人生の先輩方にも読む価値のある内容です。蛇足ながら古本屋さんにもあると思います。
著者は曹洞宗の住職です。渡米しアメリカで禅の基礎を築いた方で、1971年に逝去しています。原書は英語版です。時々仏教に関する書を読みたくなります。心が落ち着くからです。読み続けると、人生の見方も良い方向に変わっていくような気がします。語られる言葉の一つ一つにふっと読むのを立ち止まらざるを得ないようになる場面もあります。日常で座禅を組んだりすることはないのですが、毎年行っている篠栗88カ所巡りでの般若心経は、心を新鮮にしてくれます。時折、このような書を読むのもいいものです。
著者は株式会社識学の社長です。自分がいないと会社は回らない、私の替えはいない、この考え方はその人にとっての勘違いかもれません。そういう人はリーダーにはなれません。自分がいなくても回るこの会社がうまく回ってほしい、その目的を果たすのが経営者です。そうするためには考え方の根底に「仕組み化」の施行を必要とします。一人の力ですべてやっているように見えるのは錯覚です。一人一人が実は歯車なのです。歯車がかみ合うことで大きな仕事ができていくのです。全員が機能的に動くという「組織を変える人」になっていくべきです。組織活性化の考え方を学ぶには恰好の所です。従来の一般的考え方が変わってくると思います。
○所長より一言
(山浦)