| 令和3年12月号 | 『⼈権がわからない政治家たち』 講談社刊 ⼩林節著 |
| 令和3年11月号 | 『⼈を動かす伝え⽅』 沖本るり⼦著 かんき出版刊 |
| 令和3年10月号 | 『ロジカルシンキングで解決する仕事の50の壁』 ⻄村克⼰著 KK ベストセラーズ刊 |
| 令和3年9月号 | 『孫正義の講演 :ユーチューブ』 |
| 令和3年8月号 | 『イーロン・マスク 未来を創る男』 講談社刊 アシュリー・バンス著 |
| 令和3年7月号 | 『2025年を制覇する破壊的企業』 ⼭本康正著 SB 新書 |
| 令和3年6月号 | 『⽇本経済予⾔の書』 PHP ビジネス新書刊 鈴⽊貴博著 |
| 令和3年5月号 | 『103歳になってわかったこと』 幻冬舎刊 篠⽥桃紅著 |
| 令和3年4月号 | 『60代と70代⼼と体の整え⽅』 バジリコ(株)刊 和⽥秀樹著 |
著者は⾃⺠党の改憲案に対し⽋陥があるとして批判している学者です。その是⾮について論じるほどの⾒識は私には持ち合わせていませんが、ある意味⼀⾯的な論理とはいえ、鋭く論じられた内容です。憲法改正問題、政治と官僚の関係、表現の⾃由をどう考えるか、国防の問題から桜を⾒る会まで、このような多⽅⾯にわたる政治課題について理解を深めるにはとても分かりやすい内容です。わかっているようでわかっていない、そんな中で政治を論じたりしがちですが、⼀度考えを整理してみるのはどうでしょう。
事業を進める上では、社員に、部下に、お客様にいろいろな場⾯で意思や思いを伝えることは外せません。著者は伝えるだけでは意味がない、伝えたことが⾏動として表れて初めて伝わったことになると⾔います。もしかしたら伝えているつもりが、かえって動いてもらえない伝え⽅をしているのかもしれません。⼈を動かすための伝え⽅のコツを場⾯ごとにとても分かりやすくまとめられており、すぐに実践できます。仕事でも、私⽣活でも伝えるということは重要な要素です。⼀気に読める本です。
仕事のすすめ⽅についてどうすればスムーズに流れるのかを悩む⼈は多いと思います。これは社員としても、経営者としても同様です。その悩みを解決してくれる⽅策が語られています。仕事は課題を⾒つけそれを分析し解決の⼿順を⾒つける、というロジカルな流れで進めることが⼤切です。よくある50の厳選された課題を取り上げて、その解決⽅法を⽰されており、ヒントが⾒つかるはずです。⼿元に置いて活⽤してはいかがでしょうか。⼀例「新規事業の定⽯は何ですか?」
今回は、書籍ではなく、ソフトバンクの孫正義⽒の講演を紹介します。その中でも伝説的に反響のあった感動の講演です。世界的な企業に作り上げた多くの⼈物がいます。その中の⼀⼈孫正義⽒です。その原動⼒はどこにあるのだろうと気になっていました。紹介する講演は既に聞いた⽅もおられるかもしれません。⼀つは「孫正義の⽣い⽴ち」を語った講演です。ここでその内容を語るより実際にお聞きいただいた⽅が良いと思います。もう⼀つは「志を語る」⼤学新卒者に向けて語った講演です。若い⽅は特にですが、ぜひ聞いてみてください。何か⼼揺さぶられ、得ることがあると思います。ユーチューブにアクセスしてみてください。
イーロン・マスクは、宇宙開発企業スペースXの創設者、電気⾃動⾞企業テスラの共同創設者等で話題の⼈物です。2019年にフォーブスが発表した「アメリカで最も⾰新的なリーダー」ランキングで第1位の評価を受けたりしています。数年前に購⼊した2015年発刊の本ですが、最近話題の⼈物なので再度読み直してみました。⽕星移住など奇想天外な壮⼤な夢を語る彼は、不可能をことごとく実現していっているのです。「ゲイツとジョブズを掛け合わせてバージョンアップした⼈物」とも評されるこの⼈物が、どのように育ってきたのか、何を考えているのか、気になりませんか?何かあなたの⼈⽣にヒントを与えるかもしれません。
「ここは2025年12⽉12⽇アフターコロナの⽇常⽣活」の書き出しで始まる。わずか5年後の話ですが、私の狭い知識で想像する世界をはるかに超えた驚きの世界です。本当にそうなるのか!?読み進むうちにそれが現実に起こるであろうことが納得できます。いわゆるGAFAという世界最先端の企業に続く7つの企業のテクノロジーが未来をいやがうえにも作り上げていくのです。現在と様変わりする未来予測は企業存続のために不可⽋です。どうすれば⽣き残っていけるのかを含めて、経営者のみならず若い⼈にはつかんでおきたい情報が、具体的に⽰されています。これは、読んだ⽅がいいでしょう。
企業経営にとっても、私⽣活においても将来を⾒据えるということは⼤切な視点です。特に企業経営にとっては事業計画の根底に、⽇本経済の未来予測は不可⽋です。⽇本経済予測の基礎には⼈⼝ピラミッドがあり、団塊世代の動きを⾒ることで経済は⼤⽅把握することができました。近未来には2030年問題つまり団塊世代の80歳突⼊問題。アマゾンに代表されるインターネット通販の拡⼤。地球温暖化と災害の巨⼤化。⾃動⾞のEV化と完全⾃動運転化。これら諸々のことが我が社にどういう課題を産むことになるのかその相関関係を考えてみる必要があります。著者は政治家による官僚のコントロール化が進んでいることによる社会の崩壊を危惧しています。事業戦略とリスクに対応するための必読の書だと思います。
抽象画家の篠⽥桃紅さんは今年の3⽉に107歳で亡くなりました。⼥史が103歳の時に著した本です。ここまで⽣きた⼈に⼈⽣とはどのように映るのだろう、何がわかったのだろうと興味がわき⼿に取った書です。古希も過ぎれば⽣き⽅のヒントを求めるのは私だけではないと思います。やっておきたいと思うことはどんどんやる。規則正しい毎⽇から⾃分を解放する。実に⾃然体の⽣き⽅は、元気で⻑⽣きの秘訣かもしれません。篠⽥⼥史は他にも多くの書を著してあります。⻑い間頑張ってきてかつ古希も過ぎて、少しばかり⼀息ついてみたい経営者の皆さんにおすすめの本です。
寿命が⻑くなり、余⽣の概念は⼤きく変わっています。著者は精神科のお医者さんです。⾼年世代からの⽣き⽅を考えることも必要かなと思い⼿に取ってみました。仕事を引退したとたんに⼼⾝のバランスを崩したという⽅もちらほら聞きます。そうならないために、そろそろ⼀線を引退しようかと考えの⽅におすすめです。その後の⽣き⽅に意欲が沸いてくる本⾳で語られるヒントが満載です。⽼病死は⼈⽣につきもの、明⽇は明⽇の⾵が吹く、あるがままに⽣きてみよう、と⽣活感が変わってくるかもしれません。