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令和8年8月号  『月とコーヒー』 吉田篤弘著 徳間書店刊

根強いファンを持つ本で重版を重ねています。著者曰く「寝なしに読んでいただく短い話で、先が気になって眠れなくなる話ではなく、この先どうなるんだろうと思いを巡らせているうちにいつの間にか眠ってしまっているというのが理想」と。まんまとその策にはまります。私は食後くつろぐ時、いつものソファーの前のテーブルに種々雑多な内容の書籍数冊を積んでいますが、今はその中の一冊になっています。活字好きなものですからスマホは性に合いません。24篇のうち3分の1ほど読みました。日常のほっとする話なのでよく読まれているのだと思います。

令和8年7月号  『言葉があなたの人生を決める』 苫米地英人著 フォレスト出版刊

アファメーションという心理学手法のコーチングに取り入れられています。これは、自分が望む状態や理想の自分を肯定的な言葉で繰り返し宣言し、思考や感情、行動をポジティブな方向へ変えていく自己暗示・自己宣言の技法です。自己イメージを「私はできない」ではなく「私はできる」と変えることで、人生は良い方向に大きく変わるのです。その手法を認知心理学者の著者が語ります。経営においても経営者は窮地に置かれることも多々あります。その時に「私は克服できる」の言葉が、それを救うことになります。これは科学的に実証された成功スキルです。

令和8年6月号  『人を生かす組織』 デール・カーネギー協会編 創元社刊

D.カーネギーによる具体的な経営管理の本です。組織の成果は、指示命令で人をコントロールするよりも、一人一人の「重要感」と主体性を引き出すことで最大化されるというD.カーネギーの基本的考えが軸になっています。目次は計画化つまり目標の設定、組織化つまり目標達成のための組織をどう作るか、命令つまり人材にどう意思伝達をするか、調整と統制つまりどうバランスを調整し最大効果を得るかといったことを具体的に示しています。長年読まれてきた本なので、その内容は満度の濃いもので、経営管理を学ぶ格好の書です。

令和8年5月号  『ミッション建国』 楡周平著 産経新聞出版刊

著者は経済小説を書く楡周平(にれしゅうへい)。舞台は2013年頃、東京オリンピックが決まり、アベノミクスが始まった頃、小泉進次郎を意識したであろうと思われる主人公青年局長甲斐幸輔を取りまく政治経済のシミュレーション小説です。既に13年が経過していますが、問題提起された事柄は実際どうなったのか、読みながら答え合わせしていくと面白いです。なかなか予測通りにはいかないのが政治の世界。しかし、世界の情勢や経済を良く取材し分析してあり、特に中国の動向が気になります。小説を読みながら勉強できる参考書になります。

令和8年4月号  『世界の一流は休日に何をしているのか』 越川慎司著 クロスメデアパブリッシング刊

人はすべて同じ時間を所有しています。超多忙であろうと思われる一流経営者が、どういう休日の過ごし方をしているのかはとても気になりましたので購入しました。一流はだらだらと休日を過ごすのではなく、しっかり楽しんでいます。心と体を休めることだけではなく、心のエネルギーをチャージしています。芸術を楽しみ、読書を楽しみ、趣味を楽しんでいます。土曜日と日曜日を使い分けています。イーロンマスクは土曜日には趣味の飛行機を操縦し、日曜日は翌日に疲れを残さないために瞑想や読書を楽しんでいるそうです。参考にしてはいかがですか。

令和8年3月号  『戦犯裁判の錯誤』 ハンキー卿著 経営科学出版刊

著者は英国枢密院書記官長です。亡き石原慎太郎氏の推薦の書です。東京裁判を考察する上で不可欠の書物と言われていたにもかかわらず長年絶版だったのを5年前に翻訳して出版されました。第二次世界大戦後始末として敗戦国の日本の中枢は東京裁判により裁かれました。この東京裁判については各方面からその意義について論じられてきました。日本国民の精神的支えとなったとされる書物も、戦後GHQにより検閲され発禁になったものも多くあると言われます。いま世界の各地で局地戦が勃発しています。日本も防衛力強化に加速してきているようです。日本が二度と戦争に巻き込まれないために、今一度第二次世界大戦を振り返ってみる必要もあるのではないでしょうか。

令和8年2月号  『いろはにほへと』 鎌倉円覚寺管長 横田南嶺の法話 インターブックス刊

著者は臨済宗の和尚さんです。彼の法話をまとめたもので、1~3巻が出ています。日本の「禅」というもが世界に広がっています。日本人でも「禅」たるものに接する機会は少ないというよりよくわからないのですが、法話でわかりやすく説いてあります。日本人としての考え方や生き方を、日常の生活の中で今一度感じ取ることができる内容です。緑茶でも飲みながら、心静かに読むことで、なぜか心が穏やかになる内容です。