所長おすすめの本 令和6年

BOOKS
━━━━


この本良かったですよ


令和6年12月号 『⾃分のことは話すな』 幻冬舎刊 吉原珠央著

仕事と⼈間関係をよくするための技術を説いてあります。売れているだけあって実にわかりやすく、このような内容の本はあまり⾒かけません。何気ない普通の会話を、このように変えていけばより⼈間関係はうまくいくのだと⾔うことがわかります。ついつい⾃分のことだけを話しがちになってしまうのですが、改善してみれば著者が⾔うように⼈⽣⼤きく好転しそうです。 


令和6年11月号 『中村天⾵ 成功する⼈』 鈴村進著 三笠書房刊

先⽇お会いした上場会社勤務の若きビジネスマンに、「中村天⾵って知っていますか?」と聞いたら全く知らないとのこと。中村天⾵はもう過去の⼈になってしまったのかと残念に思いました。経営者であれば、おそらく⽿にしたことのある⼈物であり、多くの⽅がその関連書をお読みいただいていると思います。著名な政治家や経営者が中村天⾵の教えに学び影響を受けています。あの⼤⾕翔平も中村天⾵に影響を受けたと聞いて驚きました。思想家であり、実業家であり、そして⼤⽇本帝国陸軍諜報員でもあった彼の⼈⽣経験からの語りは感動せずにはおれません。その⼼は「⼈⽣は⼀度きり」ということが根底にあります。多くの書がありますので、是⾮お読みいただきたい中村天⾵です。 


令和6年10月号 『エピソードで読む松下幸之助』 PHP総合研究所刊

経営の神様といわれる松下幸之助に関する逸話は、今でも経営者のみならず⼈々に⽣きる知恵を与えてくれます。この本は松下幸之助のエピソードの数々を⽣前に接してきた⼈々の話や、幸之助本⼈の著述をもとに編纂したものです。「⼈を⾒る⽬」「仕事を⾒る⽬」「経営の姿勢勢」「繁栄への発想」「共存共栄への願い」「情を添える」「⼈⽣断章」という7つの項⽬にわたって書かれています。どの章からでも読めます。より良き仕事をするうえで、⼜より良き⼈⽣を過ごす為の学びの機会を与えてくれます。 


令和6年9月号 『70歳、⼈⽣はもっと楽しくなる』 鎌⽥ 實著 ⼤和書房刊

私も70歳を超えて、なんとなく⼈⽣を考えるようになってきました。医者である鎌⽥⽒は⽣き⽅に関する多くの書を著しておられますが、“70 歳”“もっと楽しくなる”という⽂⾔に興味を引かれ読んでみました。「遊⾏」が⼈⽣を輝かせてくれる、と説いています。「遊⾏」とはあるがままに⽣きるということです。⾃分勝⼿にすると⾔うことではありません、何か⽬標を持って「死にものぐるい」で「ばかになって」⽣きたときに⾃然と物事が整い、⾵向きや⼈⽣が変わりだすのです。70 歳からだこそやりたい内なる声を実現していきたいものです。⽣き⽅・考え⽅を⾒直すことが出来る内容です。


令和6年8月号 『⽇本が国債破綻しない24の理由』 三橋貴明著 経営化学出版刊 

三橋貴明といえばどちらかといえば(私の感想にすぎませんが)、異端の経済学者かもしれません。財務省はあるいは政府は国債の増⼤化1000兆円越えを問題にして国⺠⼀⼈当たり借⾦1000万円超で、⽇本の財政は破綻しかねない、なので増税して⽀えなければ・・・と危機感をあおります。財政破綻が叫ばれ始めたのは25年ほど前です。そのころ国債は約500兆円で、このままいけば超インフレが進むと⾔われました。これについて、問題はないという学者も多いのです。いま⽇本は破綻していますか?インフレですか?国の借⾦は誰から借りているのでしょう?国⺠です。国⺠は貸しているのですから債務者ではなく債権者なのです。簿記の理論から⾔えばなるほどそうです。いろいろな意⾒を聞いてみることは必要です。 


令和6年7月号 『70歳からの⼈⽣の整え⽅』 櫻井秀勲(ひでのり)著 きずな出版刊 

そろそろ第⼀線から退き後継者に任せていこうとされる経営者も多いでしょう。私もその⼀⼈です。考え⽅は⼈さまざまですが、70 歳は⼀つの節⽬ではないかと思います。すでに私はそこをとっくに超えていますが・・・。著者は出筆時91歳です。振り返って70歳の⽅々に伝えたいことを書いています。「⾒た⽬」を整える、いくつになっても若々しくいましょう。「体」を整える、健康を保ち、10歳年下の体⼒を維持しましょう。「⼼」を整える、何事もプラス思考で乗り越えましょう。「⼈間関係」を整える、少しずつ付き合う相⽅を変えていきましょう。「働き⽅」を整える、今だからできることをやっていきましょう。「お⾦」を整える、残すお⾦についても、考えておきましょう。欲を出さず「⾜るを知る」ことで⽼年の⼈⽣は楽しさに変ります。 


令和6年6月号 『⽣き⽅の教科書』 中村克洋著 ⽂芸社刊 

著者は元NHKのアナウンサーです。「夢と幸せを実現させる科学的・実証的⼈⽣学」という副題がついています。イチローも⼤⾕翔平も⼩さい頃の夢を実現させています。このような話は多く存在します。そこで、夢を持ちなさい、夢は実現するとよく⾔われます。しかし夢を持ったからと⾔ってそれが実現するというのは空論ではと思ってしまいます。しかし、ここに書いてある⽅程式を実⾏すれば実現可能性⼤です。その⽅程式を実⾏したのが夢を実現した⼈なのです。それを科学的に解明しています。なるほどなと納得します。夢に⼀歩でも近づくように実践してみませんか。若き社員さんに是⾮お勧めください。もちろん⼈⽣の先輩⽅にも今からでも読む価値のある内容です。 


令和6年5月号 『中村天⾵  怒らない 恐れない 悲しまない』 池⽥光著 三笠書房刊 

先⽉号では中村天⾵の語りをまとめた書を紹介しました。天⾵関係の書には私も多くを学ばせていただきましたが、その⼀つです。著者は天⾵の哲学を学ぶ「天⾵会」で学んでいますが、そこで得た教訓を⾃⼰の実践とともにまとめたものです。天⾵哲学は積極の⼼の実践哲学であり、具体的にどうすれば⼈⽣の成功者になれるかをわかりやすく解説しています。先⽉紹介の『君に成功を祈る』とともに読めばより理解も深まり、考え⽅を⾒直す機会になるかと思います。ぜひ若い⽅に読んで欲しい内容です。ちなみに、 松下幸之助も天⾵に学んでいます。


令和6年4月号 『君に成功を祈る』 中村天⾵述 ⽇本経営合理化協会刊

新⼊社員を迎えた企業も多いと思います。この書はかの有名な思想家中村天⾵が講演でしゃべった内容を書き起こしたものです。以前⼀度紹介をさせていただきました。再度紹介するのは、彼が若き⼈たち向けに熱く優しく「⼈⽣成功の哲学」を語った内容だからです。新⼊社員さんのみならず若き社員さんに是⾮お勧めください。もちろん⼈⽣の先輩⽅にも読む価値のある内容です。蛇⾜ながら古本屋さんにもあると思います。


令和6年3月号 『禅マイインド ビギナーズ・マインド』 鈴⽊俊隆著 松永太郎訳 サンガ新書 

著者は曹洞宗の住職です。渡⽶しアメリカで禅の基礎を築いた⽅で、1971年に逝去しています。原書は英語版です。時々仏教に関する書を読みたくなります。⼼が落ち着くからです。読み続けると、⼈⽣の⾒⽅も良い⽅向に変わっていくような気がします。語られる⾔葉の⼀つ⼀つにふっと読むのを⽴ち⽌まらざるを得ないようになる場⾯もあります。⽇常で座禅を組んだりすることはないのですが、毎年⾏っている篠栗88カ所巡りでの般若⼼経は、⼼を新鮮にしてくれます。時折、このような書を読むのもいいものです。 


令和6年2月号 『伸びる会社はこれをやらない』 安藤広⼤著 ダイヤモンド社刊 

著者は株式会社識学の社⻑です。⾃分がいないと会社は回らない、私の替えはいない、この考え⽅はその⼈にとっての勘違いかもれません。そういう⼈はリーダーにはなれません。⾃分がいなくても回るこの会社がうまく回ってほしい、その⽬的を果たすのが経営者です。そうするためには考え⽅の根底に「仕組み化」の施⾏を必要とします。⼀⼈の⼒ですべてやっているように⾒えるのは錯覚です。⼀⼈⼀⼈が実は⻭⾞なのです。⻭⾞がかみ合うことで⼤きな仕事ができていくのです。全員が機能的に動くという「組織を変える⼈」になっていくべきです。組織活性化の考え⽅を学ぶには恰好の所です。従来の⼀般的考え⽅が変わってくると思います。